Lee Friedlander
『Friedlander』(2008 Museum of Modern Art)

リー・フリンドランダーは、1960年世代でもっとも重要な写真家のひとりに数えられている。フリードランダーにかかれば、公平で客観的な姿勢も、情熱あふれる個人的探求の手段となる。その膨大な作品群――特定のテーマに沿った写真シリーズを集中的に撮影し、のちにそれを本という形で出版することが多い――は、対象という点では幅広く、スタイルという点では柔軟かつ複雑で、本人いわく「社会的風景」に焦点を当てている。彼は同時に、芸術的伝統との遊び心たっぷりの対話も追い求めてきた――それはまるで、世界に対する目いっぱいの好奇心と、洗練された写真撮影の手管とは、まったく同じものだと言っているかのようだ。リー・フリンドランダーは、フリンドランダー自身のじつに多産なキャリアを批評的な深いまなざしで見つめている。シリーズごとにまとめられた500点を超える写真に加え、ニューヨーク近代美術館写真部門のチーフキュレーターを務めるピーター・ガラッシによる切れ味鋭いエッセイも収録した本書は、フリンドランダーの現在までのキャリアを徹底的に回顧する大判作品集だ。

写真は寛大なメディアだ」――リー・フリンドランダー

(amazonより引用)

2016年1月