コスタ・ガヴラス
『Z』(1969 仏 / アルジェリア)

Zって、あの反日共系の.....ちゃううううっちゅうねん-_-; あはっ、こんなの書いても、ほとんど判るのおらんか(苦笑)

コスタ・ガヴラスの故国、ギリシャであったランブスキ暗殺事件をもとにしてるらしい。ギリシャであるとははっきり言うてはないんだけれど、国家を告発する内容のためにギリシャでは上映中止になったといういわくつき。

いまの日本で言うと菅直人、んな暗殺されるような政治家でないか(苦笑) おりませんねぇ、そんな人物。ふっと思い当たるのといったら、1960年、稲次郎社会党委員長の山口乙矢による刺殺事件。この事件についてはここ。1960年ったら、60年安保で騒然としてたし、右翼の少年が「日本赤化をはかっている」とする浅沼委員長を殺ったという事件。この事件は山口乙矢の単独犯行として済まされたが。

この映画『Z』では、反政府運動の指導者Mr.Z(イヴ・モンタン)を、右翼組織のCROCを警察総監やら検事総長やらがあやつって謀殺してしまう。ところが、この事件は単なる交通事故として処理されるのに疑問をもった予審判事(ジャン=ルイ・トランティニャン)が、その裏を暴き出し、その過程で妨害工作や脅しがどんどん入ってくる。が、その圧力に屈せずに告発する。

なんだか、話だけ聞いたら、重ッ苦しそう。これが意外とポップ。例えば、トランティニャンが階段、といっても司法省だかの立派な大理石の階段を上がってくるのだが、その踊り場で真っ赤な服を着た人物がなぜか床を磨いている。このシーンなんてのはどうでもいいんだけれど、がつーんと残るんだね。これって、ゴダール組のラウール・クタールの力なのか。

それとシーンの切り替えのテンポの良さ。証人となる人物が証言しているシーンから、それが実際の画面にかわる。違和感がないのね。Mr.Z側の人間がバタンとドアを閉めて出ていった、そのドアから反対側に立つ人物が飛び込んでくる。めりはりがすごくきいていて退屈しないの。サスペンスの部類に入るんだろうけど、きわめつけのはらはらどきどき感はないものの、じわーっと世界にひっぱりこまれてしまってる。

ところでトランティニャンをサポートするカメラマン(ジャック・ペラン)、しきりにカシャカシャいわしてるのはかのニコンF。

HEAVENLY CREATURES

監 督 コスタ・ガヴラス
製 作 ジャック・ペラン
原 作 ヴァシリ・ヴァシリコス
脚 本 ホルヘ・センプラン / コンスタンタン・コスタ=ガヴラス
撮 影 ラウール・クタール
音 楽 ミキス・テオドラキス
出 演 イヴ・モンタン / ジャン=ルイ・トランティニャン / ジャック・ペラン / フランソワ・ペリエ / イレーネ・パパス / レナート・サルヴァトーリ / マルセル・ボズフィ / シャルル・デネ
★★★★☆
2004年07月03日(土)