上村一夫
『怨獄紅』(1973 双葉社)

これはたしか漫画アクションの連載だったはず。連載の時に夢中になって読んだ記憶がある。上村はこうした変質した性愛を描かせばほんと天下一品。どれもが70年代っぽい死の腐臭を漂わせている。なかでも、その当時に「躑躅」を「髑髏」と混同したのだが、いまも同じように「つつじ」とルビがふってあってもつい「どくろ」と読んでしまう「隠恋慕」は怖い。個人的には「ブルーフィルムの女」も好きだな。

2002年12月31日(火)